言葉の意味や使い方と例文

【1分でわかる】お心遣いありがとうございますの意味や使い方と例文!上司には?

誰かから温かい言葉をかけてもらったり、プレゼントをもらったりした時、あなたはどのように対応していますか?

友達や家族であれば、「ありがとう」でじゅうぶん伝わりますが、目上の人や会社の上司に対しては、もう少し改まった言葉で感謝の気持ちを伝えたいものです。

そんな時に役に立つのが、

「いろいろ気にかけてくれてありがとうございます」という意味

「お心遣いありがとうございます」

です。

ただ「ありがとうございます」だけではなく、「お心遣い」という言葉を添えるのがポイントになります。

今回は、この「お心遣いありがとうございます」という言葉について、

・意味

・プライベートやビジネスでの使い方

・上司などの目上の人に使う際の注意点

といった内容をご紹介していきます。

実際に「お心遣いありがとうございます」を使った例文もありますので、ぜひ最後まで読んで、感謝の気持ちを伝えるときの参考にしてくださいね!

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目次

「お心遣いありがとうございます」の意味は「あれこれ気にかけてくれてありがとうございます」

お心遣いありがとうございます 意味

「お心遣いありがとうございます」とは、

あれこれ気にかけてくれてありがとうございます

という意味です。

「心遣い」という言葉の辞書での意味

1 あれこれと気を配ること。心配り。配慮。「温かい心遣い」

2 祝儀。心付け。

(小学館デジタル大辞泉より)

です。

そのため、この「心遣い」という言葉

相手から受けた配慮に対して感謝の気持ちを表す

=「あれこれ気にかけてくれてありがとうございます」

=「あなたの配慮に感謝しています」

という意味になります。

「お心遣いありがとうございます」の使い方をわかりやすく!

お心遣いありがとうございます 使い方

「お心遣いありがとうございます」の使い方①:気遣いやお金をいただいた時など頂き物のお礼の言葉として使う!

「お心遣いありがとうございます」の使い方ですが

・相手に気を遣ってもらったとき

・お金を頂いたとき(ご祝儀や心付けなど)

・物を頂いたとき

といった場面で、お礼の言葉として使うことができます。

また、「お心遣いありがとうございます」という言い方にも、

・お心遣いをいただきありがとうございます

・お心遣いに心より御礼申し上げます

などの様々な言い回しがあります。

なお、「相手に気を使ってもらった」というのは、金品など何かをもらうこと以外にも、

相手がこちらのことを思いやって行動してくれたこと全般

を指します。

例えば、

・お見舞いに来てくれた

・近況を気にして連絡してくれた

・困っている事にアドバイスをくれた

といったことも「心遣い」です。

「お心遣いありがとうございます」の使い方②:ビジネスでのお礼の言葉としてメールや手紙の返信にも使える

「お心遣いありがとうございます」はビジネスの場面でも使える言葉です。

例えば、相手が自分のことを思いやって行動してくれたときに、感謝を表す言葉として

・口頭

・メール

・手紙

で使うことができます。

なお、金品を頂いたときにも使うことができますが、

商品のやりとり(代金も含む)には使うことはありません。

ただ、

・チップを頂いた

・手土産を頂いた

というときにはぜひ「お心遣いありがとうございます」と感謝の気持ちを表してくださいね。

「お心遣いありがとうございます」の使い方③:年賀状のあいさつ文にも使える

「お心遣いありがとうございます」は、年賀状のあいさつ文にも使える言葉です。

例えば、

・長男の入学の際にはお心遣いいただきありがとうございました。

・いつも温かいお心遣いありがとうございます。

といった文を添えることで、旧年中だけでなく日頃からの相手から受けた配慮に感謝する気持ちを表すことができます。

いつも年賀状のあいさつ文に何を書けばいいのか困ってしまうという人は、覚えておくと役立ちますよ。

「お心遣いありがとうございます」を使った例文をチェック!

お心遣いありがとうございます 例文

「お心遣いありがとうございます」を使った例文をいくつかご紹介します。

例文1

先日は温かいお心遣いありがとうございました。

例文2

妻の入院中にはお心遣いいただきありがとうございました。

例文3

私のようなものにあのようなお心遣いをありがとうございます。

例文4

この展示会を開催するにあたって多くの皆様からのお心遣いをいただき、誠にありがとうございました。

例文5

○○様のお心遣いに心より感謝申し上げます。

「お心遣いありがとうございます」は上司にも使える!注意点や使用例もチェック!

お心遣いありがとうございます 上司

「お心遣いありがとうございます」を上司に使う時の注意点①:敬語表現なので上司に使っても問題なし

「お心遣いありがとうございます」は

敬語表現(丁寧語)のため、上司に使っても問題ありません。

また、取引先の人やお客様といった社外の相手や、プライベートでの目上の人にも使うことができます。

ちなみに、より丁寧な印象にしたい場合には

・お心遣いいただきありがとうございます

・お心遣いくださりましてありがとうございます

といった言い回しを使ってみてください。

ただ、一方で、

同僚や後輩に対して「お心遣いありがとうございます」を使うと、かえって「ふざけている」と捉えられてしまう可能性があります。

冗談の通じる間柄かどうかで、使えるかどうかが決まりそうです。

「お心遣いありがとうございます」を上司に使う時の注意点②:ビジネス文書で使うのは避けるべき

「お心遣いありがとうございます」は上司に使うことができますが、報告書や企画書といったビジネス文書で使うことは避けるようにしましょう。

その理由は、

ビジネス文書では「漢語(音読みの漢字で作られている熟語)を使うことが望ましい」という考えがあるから

です。

ですので、「お心遣いありがとうございます」をビジネス文書で使いたい場合には

・ご配慮ありがとうございます

・ご高配を賜りありがとうございます

といった別の言葉に置き換えるようにしましょう。

ただし、

お客様への挨拶状やお礼状など、手紙(個人宛てのメッセージ)の性質が強いものに関しては「お心遣いありがとうございます」で構いません。

あくまで、「事実を正確に伝える」必要がある文書でのルールですので、どのような文章を書くかによって使い分けるようにしてくださいね。

上司とのやりとりに困らないための対処法とは?

さて、「お心遣いありがとうございます」というのは上司や目上の人に感謝を表す言葉として使えるということをお伝えしましたが、上司とのやりとりでこのような悩みを抱えていませんか?

・「お心遣いありがとうございます」のような気の利いた言葉がとっさに出てこない…

・間違った敬語を使っていないか気になってしまう…

・何を言ったらいいか、書いたらいいかに気を取られてしまって、マナーまで気が回らない…

このような場合の対処法として助けになってくれそうな本

『ビジネスマナーの解剖図鑑』

です。

この本は、ビジネスに必要なマナーをわかりやすい図解と解説文でまとめた、まさに「図鑑」といったおもむきの本です。

ひとくちに「ビジネスマナー」と言っても、言葉遣いや振る舞いなどその内容は多方面に及びます。

この『ビジネスマナーの解剖図鑑』では、

・身だしなみや言葉遣い、振る舞い(敬語の基本や挨拶のしかたなど)

・社内で仕事をするために必要なマナー(会議や報連相、お茶出しなど)

・コミュニケーションに必要なマナー(電話やメール、SNSや会社訪問、名刺交換など)

・イベントごとのマナー(冠婚葬祭や幹事のマナーなど)

といった4つの章に分け、わかりやすいイラストと合わせた解説が書かれています。

読み進めていけば、仕事に必要なマナーは一通り頭に入るようになっていますので、上司とのやりとりも今よりもスムーズに行えるようになるでしょう。

仕事でのコミュニケーション能力アップのため、ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。

「お心遣いありがとうございます」の類語!「ご配慮ありがとうございます」「お気遣いありがとうございます」など

「お心遣いありがとうございます」の類語には、次のようなものがあります。

・ご配慮ありがとうございます

・ご高配を賜りありがとうございます

・お計らいいただきありがとうございます

・お気遣いありがとうございます

【1分でわかる!】お心遣いありがとうございますの意味や使い方と例文、また、上司に使う時の注意点のまとめ

それでは、おしまいに「お心遣いありがとうございます」の大切なポイントを復習しておきましょう。

【意味】

「あれこれ気にかけてくれてありがとうございます」

【使い方】

1:次のような場合に、感謝の気持ちを表すために使う(口頭、メール、手紙)

・相手が自分のことを思って行動してくれた時

・金品をいただいた時

など

2:年賀状のあいさつ文に、旧年中に相手から受けた配慮などの感謝を述べるときに使う

【例文】

例文1

先日は温かいお心遣いありがとうございました。

例文2

妻の入院中にはお心遣いいただきありがとうございました。

例文3

この展示会を開催するにあたって多くの皆様からのお心遣いをいただき、誠にありがとうございました。

【上司に対して】

・上司から受けた配慮への感謝として使える

「お心遣いいただきありがとうございます」

「お心遣いくださりましてありがとうございます」

を使うとより丁寧な印象になる

・報告書や企画書などのビジネス文書では使うのを避け、「ご高配」「ご配慮」などに置き換える

・お礼状や挨拶状に使うのは問題なし

【類語】

・ご配慮ありがとうございます

・お気遣いありがとうございます

など

人に何かをしてもらった時、感謝の気持ちを伝えるのはとても大切なことです。

ぜひ今回の記事を参考にして、少し大人の表現である「お心遣いありがとうございます」という言葉を使って、感謝の気持ちを伝えてみてくださいね。

【今回ご紹介した本はコチラ!】↓

『ビジネスマナーの解剖図鑑』

(北條 久美子 著 / エクスナレッジ)

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