言葉の意味や使い方と例文

【1分でわかる】訴求力の意味や使い方と例文!類語や高める5つのコツも|広告など

誰でも、買い物で「思わず買ってしまった」という経験がありますよね。

その時、商品を手に取るきっかけはなんでしたか?

SNSで話題になっていたから、好きな芸能人がCMに出ていたから、売り場で魅力的なキャッチコピーを見たから、自分のための商品に思えたから…

さまざまなきっかけがあったと思いますが、その商品はあなたの「買いたい」という気持ちに的確に訴えかけてきたということです。

そのような消費者の「買いたい」という気持ちに訴える力のことを

「訴求力」

といいます。

この「訴求力」とはどのようなものかを知っていると、普段の買い物や、仕事でのセールスに役に立ちますよ。

今回は、この「訴求力」という言葉について、意味や使い方といった基本的な知識の他に、類語や例文、また、仕事で役に立つ「訴求力」を高めるための5つのコツなどについてもご紹介していきます。

ぜひ最後まで読んでくださいね!

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「訴求力」(読み方=そきゅうりょく)の意味は『消費者の「買いたい」という気持ちに働きかける力』

訴求力 意味

「訴求力」(読み:そきゅうりょく)とは、

消費者の「買いたい」という気持ちに働きかける力

という意味です。

この言葉は、「訴求」+「力」で成り立っています。

ちなみに、「訴求」という言葉の意味は、

広告や販売などで、消費者の購買意欲に働きかけること。 「訴求対象」

(小学館デジタル大辞泉より)

です。

なので、「訴求力」とは

消費者に「それを買いたい」と思わせる力

のことだと言えるでしょう。

例えば、「お店で見かけた魅力的な商品を、買うつもりはなかったのについつい買ってしまった…」というような場合、その商品は「訴求力」を持っていたということになります。

「訴求力」の使い方まとめ!広告や営業などよく使われる業種や言い回しを紹介!

訴求力 使い方

「訴求力」の使い方①:広告や営業、マーケティングの分野の企画書などで使われる!

「訴求力」という言葉がよく使われる業種

・広告

・営業

・マーケティング

といった、ビジネスでも「お客様に商品を届ける」ことを専門とする分野です。

例えば、

・企画書

・社内、社外へのプレゼンテーション

といった場面で、

・「俳優の○○さんは商品のターゲットである20代女性に人気が高く、CMモデルとして起用できれば商品の訴求力がいっそうアップすると考えております」

・「家事と仕事に追われるワーキングマザーに対して、「時短」という言葉は非常に大きな訴求力を持っております

といったように、

「訴求力」は

「商品を買いたいと思わせるポイントになる」という意味合い

で使われることが多いようです。

訴求力の使い方②:よく使われる表現は「訴求力のある」「訴求力の高い」「訴求力が弱い」など

「訴求力」でよく使われる言い回しは、

・訴求力のある

・訴求力の高い

・訴求力の弱い

です。

その他にも、

・訴求力を持つ

・訴求力の強い

・訴求力が大きい

などがあります。

「訴求力」を使った例文をチェック!

「訴求力」を使った例文には、次のようなものがあります。

例文1

表紙と巻頭特集に人気アイドルを起用したことで、今月号は若者に対して非常に訴求力のあるものとなりました。

例文2

シニア世代に訴求力のあるキーワードとは何なのか、詳細に調べる必要があるでしょう。

例文3

ただ「便利」というだけでは訴求力が弱いので、もっと潜在的な需要を掘り起こすような言葉をキャッチコピーにするべきです。

例文4

SNSの口コミというのは、今や有名タレントを起用した広告よりも訴求力を持つ場合があります。

「訴求力」の類語!「セールスポイント」「魅力」など言い換え可能な5点を紹介!

「訴求力」の類語には、

・セールスポイント

・魅力

・需要を喚起する力

・訴えかける力

・アピールする力

などがあります。

「訴求力」を高める5つのコツ!

訴求力 高めるコツ

「訴求力」を高めるコツその1:アイドルのように自分の特徴を知り、キャラを立たせること

訴求力を高めるコツその1は、

自分(商品)の特徴を知りつくすこと

です。

「訴求力」とは、「商品を買いたいと思わせる力」のことでしたね。

そのためにまず必要になるのは、「その商品の強みを知る」ことです。

具体的には

・どういう利点があるのか

・弱点は何か

・もっとも強調して伝えたい点は何か

といったことを、徹底的に分析する必要があります。

「何を伝えればこの商品は売れるのか」

ということを徹底的に突き詰めて考えるいうことが、訴求力アップへの第一歩なのです。

なおこういった分析を上手にしているのが、アイドルだと言えます。

自分の得意なことや苦手なこと、グループ内でのバランスなどを見ながら、自分のキャラというものを確立している人がほとんどです。

アイドルによっては、自分のキャラを立たせるために

自己紹介や名乗りのとき、わかりやすい「キャッチフレーズ」を使う

という人もいますよね。

こうしたアイドルの自分の「セールスポイント」を見つける術は、訴求力を高めるスキルとして、ぜひ参考にしたいものです。

「訴求力」を高めるコツその2:ターゲットをより具体的に絞り込もう

訴求力を高めるコツその2は、

誰に届けるのか(ターゲット)を絞り込むこと

です。

例を挙げると、お店で商品を買うときに、

誰にでもおすすめの商品です!」

というよりは、

「この商品はあなたのためにあります!」

と書かれているもののほうが、買う側としては特別な感じがしますよね。

つまり、コツその1で紹介した「商品の強み」は、

どのような人に届ければ最もわかってもらえる(=刺さる)のか

ということを考えることがポイントです。

具体的には

・年齢と性別

・職業(専業主婦や共働き家庭、単身世帯など)

・どのような問題を抱えているか(ダイエット、時短、仕事の効率化など)

といったことを中心に、ターゲットを絞り込んでいくといいでしょう。

ここで「誰に届けるのか」をはっきりさせておくことで、後々の広告などの方針が決めやすくなりますよ。

「訴求力」を高めるコツその3:買うことで得られる「利益」を明確にしよう

訴求力を高めるコツその3は、

買うことでその人にどのような利益があるのかを明確にする

です。

誰でも、自分が損をするものにお金を払いたくありませんよね。

一方で、自分の得になるもの、とりわけ自分が気になっていたことを解決してくれるものに関しては、買う予定がなくてもついつい買ってしまうものです。

そのため、

・この商品を買うことで、どのような利益があるのか

(例:料理の時短ができる)

・この商品は何を解決してくれるものなのか

(例:日々の料理の手間を肩代わりしてくれる)

といったことを、商品の強みと合わせて伝えることが大切なのです。

この際、コツ2でご紹介した「ターゲット」がわかっていると、より明確に利益を考えることができるでしょう。

「訴求力」を高めるコツその4:商品の届け方を厳選しよう

訴求力を高めるコツその4は、ターゲットに

どのような方法で商品を届けるかを厳選すること

です。

これは

・広告

・販売経路

など、多くの部分が含まれますが、ざっくり言うと

「売り方」をよく考える

ということです。

例えば、

20代の女性向けならばインスタグラムなどのSNSが効果的でも、40代男性に対して同じことが通用するのか

といったことです。

このように単に広告と言っても、いちばん届いてほしい層の人たちに届けるには

・どこに出すのか

・どのような内容にするのか

・モデルを起用する場合には知名度を優先するのか、商品イメージを優先するのか

などをよく考える必要があります。

また、販売する場所についてもファミリー向けならばスーパー、単身世帯向けならばコンビニといったように、商品の強みを最大限に活かせる場所を知っておくことです。

今までのコツの集大成とも言えるのがこの「商品の届け方」だと言えます。

考えがまとまらない場合は、大きな見落としがあるかもしれないので、コツ1から戻って何度も考え直してみましょう。

「訴求力」を高めるコツその5:訴求力のある文章を書く方法とは

さて、訴求力を高めるコツその5

訴求力のある言葉を選び、文章にできる力を養う

です。

最近はSNSを中心に商品がヒットすることも多く、またCMやポスターといった広告にも文章は欠かすことができません。

つまり、

「訴求力」の最後のカギは文章力にある

と言ってもいいでしょう。

そんな「訴求力」のある文章を書くための助けになってくれるのが

『人もお金も動かす 超スゴイ! 文章術』

という本です。

この本はタイトル通り、

・人の心を動かす文章の書き方

・そこからさらに行動を起こしてもらう文章の書き方

を徹底的に解説した本です。

しかも、その内容を初級・中級・上級に分け、

・読まれるための文章とは

・読む人に興味を持ってもらうためには

・読む人の共感を得る文章とは

・読む人に行動を起こさせる文章とは

といった内容をくわしく解説してくれています。

これまで文章を書くときにあまり深く考えていなかった人や、文章が苦手だという人でも、接続詞の使い方などから丁寧に解説してくれています。

なので、読み進めていけば自然に人を動かす文章の書き方の基礎が身につきます。

・文章を書くのが苦手なのを克服したい

・伝えたい人に、伝えたいことを伝える文章が書きたい

・仕事で自分の強みになるものがほしい

という方は、ぜひ一度読んでみることをおすすめします。

【1分でわかる!】訴求力の意味や使い方と例文、また、類語や高める5つのコツのまとめ

それでは、おしまいに今回ご紹介してきた「訴求力」という言葉のポイントをおさらいしましょう。

【意味】

消費者の「買いたい」という気持ちに働きかける力

【使い方】

・広告やマーケティング、営業の企画書などで使われる

・「訴求力のある」「訴求力の高い」「訴求力が弱い」などがよく使われる言い回し

【類語】

・セールスポイント

・魅力

・訴えかける力

【例文】

例文1

表紙と巻頭特集に人気アイドルを起用したことで、今月号は若者に対して非常に訴求力のあるものとなりました。

例文2

シニア世代に訴求力のあるキーワードとは何なのか、詳細に調べる必要があるでしょう。

【訴求力を高める5つのコツ】

1:商品の特徴を知ろう

2:ターゲットを絞り込もう

3:買うことで得られる「利益」を明確にしよう

4:商品の届け方を厳選しよう

5:訴求力のある言葉を選び、文章にできる力を養おう

さまざまな商品やサービスがある中で、自分が届けたいものを選んでもらうには工夫や努力が必要です。

ぜひ今回の記事を参考にして、「訴求力」のある商品やサービスを生み出す助けにしてくださいね!

【今回ご紹介した本はコチラ!】↓

『人もお金も動かす 超スゴイ! 文章術』

(金川顕教 著 / すばる舎)

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