言葉の意味や使い方と例文

【1分でわかる】一献傾けるとは?意味や使い方と例文!目上に使う場合も|酒の席のビジネスマナー

お酒の席というのは、社会人が避けて通れないものの一つです。

特に、ビジネス関連でのお酒の席は、気楽な一人飲みや、友達との飲み会と違って、言葉遣いやマナーにも気を配る必要があります。

そんな時にぜひ覚えておきたい言葉が、

「酒を酌んで飲む」という意味の「一献傾ける」

です。

「ちょっと一杯やりましょうよ」

というのと、

「一献傾けるというのはどうですか」

というのでは、受ける印象もかなり変わるのではないでしょうか。

今回は、この「一献傾ける」という言葉の意味や基本的な使い方、目上の人への使い方を、例文を交えてご紹介していきます。

ぜひ最後まで読んで、お酒の席で差がつく「一献傾ける」という言葉を覚えてくださいね。

「一献傾ける(読み方:いっこんかたむける)」とは「酒を酌んで飲む」という意味

「一献傾ける(読み方:いっこんかたむける)」とは、

酒を酌んで飲む

という意味です。

この「一献」という言葉は、盃(さかずき)一杯のお酒や、お酒を振る舞うことを意味しています。

少々古めかしい、文語的な表現だと言えるでしょう。

今風に、くだけた表現にすれば

「一杯やる」

という言葉があてはまります。

ですので、

「一献傾ける」=「お酒を飲む」=「一杯やる」

と覚えておくといいでしょう。

「一献傾ける」の使い方

一献傾ける 使い方

一献傾ける」は「ちょっと飲む」を上品に言いたいときに使う

「一献傾ける」の基本的な使い方は、次のようになります。

・「ちょっと一杯」「ちょっと飲む」「一杯やる」といった「お酒を楽しむ」というときに使う

・「お酒を飲む」ことを上品に言いたいときに使う

・誰かとお酒を飲む場合だけではなく、1人でお酒を飲む場合にも使うことができる

少し補足しますと、「一献傾ける」という言葉は、「お酒を飲む」ということを上品に、少々気取って言いたいときに使うことができます。

また、誰かとお酒を飲む場合だけではなく、1人でお酒を飲む場合でも同じように「一献傾ける」と表現してかまいません。

「一献傾ける」は目上の人に使ってもOK!

一献傾ける 使い方 目上 上司

「一献傾ける」は目上の人に使っても差し支えのない言葉です。

「一杯やりましょう」や「一杯どうですか?」と言うよりも、

・「一献傾けましょう」

・「一献傾けませんか?」

・「一献傾けに行きませんか?」

といった表現にすることで、丁寧で上品な言い回しになります。

「一献傾ける」の他にもある!「一献」を使ったお酒の席での表現

「一献傾ける」の他によく使われる「一献」という言葉を使った表現には次のようなものがあります。

「まずは一献」

「まずはお酒を一杯どうぞ」という意味で、お酒の席のはじめにお酌をする時によく使われます。

「一献差し上げる」

客にお酒を振る舞うことをこのように表現します。

「一献設ける」

お酒を飲む席を設けるという意味の表現です。

一献お付き合い願えますか」

「一杯やりましょう」に近い、相手をお酒に誘うときの表現です。

お酒の席でのマナーに困ったときの対処法とは?

社会人ならば、お酒の席に誘ったり、誘われたりすることはビジネス、プライベートのどちらでもよくあります。

しかし、プライベートで仲の良い友人たちとお酒を飲むならともかく、

「ビジネスでのお酒の席は苦手、できたら避けたい…」

「幹事を頼まれたらどうしよう…」

「お酒の席のマナーがよくわからないし、間違えないようにと思うと緊張してしまう…」

と、ビジネスでのお酒の席を敬遠している方も多いのでは?

しかし、お酒の席というのは、ビジネスの場で重要になる「人間関係」をスムーズに保つために必要なものなんです。

言い換えれば、

お酒の席の振る舞いしだいで、次の日からの仕事が楽になるかもしれない

ということです。

そして、そんなお酒の席のマナーを丁寧に教えてくれるのが

『オトナのたしなみ接待・おつきあい入門』

という本です。

タイトルに「入門」と書かれているだけあって、

・上座・下座って何?

・乾杯やお酌はどうすればいいの?

・和食やフレンチの料理を食べるときのマナーは?

といったプライベートにも応用できるごく基本的なことから、

・上司や先輩と飲む

・取引先を接待する

・幹事を頼まれた時にはこうする

・飲み会の誘いを断る時にはこうする

といった、ビジネスの場ですぐ使える実践的な知識もしっかり解説されています。

仕事でお酒の席に出る前には、二日酔い対策のその前に必ず読んでおきたい一冊だと言えるでしょう。

「一献傾ける」を使った例文

一献傾ける 例文

「一献傾ける」を使った例文で、使い方を確認してみましょう。

例文①

今夜は得意先が予約してくれた店で一献傾けることになった。

例文②

同僚がくれた出張土産で、一献傾けることにするか。

例文③

取引の話もまとまったことですし、今夜は祝杯ということで一献傾けませんか。

例文④

今度こちらにいらっしゃる機会がありましたら、ぜひ一献傾けましょう。

【1分でわかる!】一献傾けるとは?意味や使い方と例文!目上に使う場合のまとめ

いかがでしたか。

最後に、今回のポイントをおさらいしておきましょう。

「一献傾ける」とは

【意味】

酒を酌んで飲む

【使い方】

・「ちょっと一杯」「ちょっと飲む」「一杯やる」といった「お酒を楽しむ」というときに使う

・「お酒を飲む」ことを上品に言いたいときに使う

・誰かとお酒を飲む場合だけではなく、1人でお酒を飲む場合にも使うことができる

・目上の人に対しても使える

【例文】

例文①

今夜は得意先が予約してくれた店で一献傾けることになった。

例文②

取引の話もまとまったことですし、今夜は祝杯ということで一献傾けませんか。

お酒の席でのマナーは、社会人であればぜひ身につけておきたいものです。

ぜひ、今回の記事を参考にして、大人にふさわしい「一献傾ける」を使ってみてくださいね!

【今回ご紹介した本はコチラ!】↓

『オトナのたしなみ接待・おつきあい入門』
(大久保直子 著 / かんき出版)

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