言葉の意味や使い方と例文

【1分でわかる】微力ながら(尽力)の意味や使い方と例文!類語も

「困っている人や頑張っている人を手助けしてあげたい」という気持ちになることは、仕事の場面だけでなく、普段でもよくあります。

しかし、そんな時に

「手伝うって言ったのに大したことができなかったらどうしよう…

「自分なんかが出しゃばったら迷惑かな…」

と尻込みしてしまうことはありませんか?

それならば、「わずかな力ではありますが」という意味の

「微力ながら」

という言葉を使ってみてください。

この言葉を使うことで、相手も自分も、きっと気持ちよく助け合えるはずですよ。

今回は、この「微力ながら」という言葉の意味や使い方、よく使われる表現をたくさんの例文とともにご紹介していきます。

ぜひ最後まで読んで、使い方を覚えてくださいね!

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目次

「微力ながら」の意味は「わずかな力ではありますが」「力不足だとは思いますが」という意味

微力ながら 意味

「微力ながら」とは、

・わずかな力ではありますが

・力不足だとは思いますが

という意味の言葉です。

この「微力」という言葉を辞書で調べてみると、次のような説明が出ています。

1 力が弱く足りないこと。また、その力。

2 自分の力量をへりくだっていう語。 「微力ながら協力させていただきます」

(小学館 デジタル大辞泉より)

これを見ると、「微力ながら」という言葉は「2」の

「自分の力量をへりくだっていう」

という意味になります。

言い換えると、「自分の力なんて大したことはありませんが」という謙遜の表現であるということです。

そのため、「微力ながら」という言葉は

「わずかな力ではありますが」

「力不足だとは思いますが」

という意味を持つのです。

「微力ながら」の使い方まとめ!注意点と年賀状や履歴書での書き方も☆

微力ながら 使い方

「微力ながら」の使い方①…基本的な使い方は「誰かを手助けする」

「微力ながら」の基本的な使い方は、

・誰かを手助けする時

・協力を申し出る時

などに、

「自分では大したことはできないかもしれませんが」という謙遜の意味を込めること

です。

また、

自分(の力量)をへりくだっていう表現=謙譲表現

ですので、目上の相手に対して使うことができます。

そのため、「微力ながら」はビジネスの場でもしばしば使われる言葉です。

「微力ながら」の使い方②…マイナスイメージになる場合や謙遜のしすぎに注意!

自分の力量を控えめに言う「微力ながら」という言葉は、日本語特有の表現の一つです。

しかし、「微力ながら」は、使う相手やタイミングを間違えてしまうと、

・「本気で取り組もうという気持ちがない」

⇒(少しの力しか貸してくれない、貸す気がない)

・「自信がない」

⇒(もしうまく行かなかったときの保険として、わざと自分の力量を少なく見積もっている)

というように、マイナスイメージで捉えられてしまうこともあります。

また、周りへの配慮のつもりで「微力ながら…」と謙遜ばかりしていると、それがかえって失礼な態度だと感じる人もいます。

ですので、

安易に「微力ながら」を使うことは避けて、使う相手やタイミングをきちんと見極めるようにしましょう。

「微力ながら」の使い方③…ビジネスで活用できる場面は履歴書や年賀状など!書き方もチェック☆

「微力ながら」はビジネスでも文書や会話において広く使うことができる言葉です。

その中でも、よく使われるのが

・履歴書

・年賀状

です。

それぞれの使い方は、次のようになります。

【履歴書】

「○○の経験を活かし、微力ながら御社に貢献していきたいと考えております」

…志望動機や自己PRの場面で使える

【年賀状】

「本年もさらなる業績アップに向け、微力ながらも頑張ります」

…目上の人に向けた年賀状の挨拶文に添えるメッセージの部分で使える

ちなみに、「微力ながら」を年賀状や履歴書で使う時のポイントは、

「具体的な内容とともに使う」

ということです。

というのも、ビジネスにおいては相手に礼儀を尽くすことと同じく、「何をどうしたいのかはっきりと伝える」ことが大切だからです。

ただ「微力ながら御社に貢献したいです」「微力ながら本年も頑張ります」とするのではなく、

・どうやって貢献したいのか

・何を頑張るのか

ということをきちんと相手に伝えるようにしてくださいね。

時と場合に応じた言葉遣いをするためのコツとは

さて、「微力ながら」の意味や使い方を見てきましたが、

・「微力ながら」のような、相手を気遣ったり敬ったりする言葉がとっさに出てこない

・いつも後になって「ああ言えばよかったのか」と後悔してしまう

という悩みのある方はいませんか?

「時と場合に合わせ、正しい言葉を選ぶ」というのは、簡単なことではありません。

そのために、まずは「言葉を知る」=「言葉の選択肢を増やす」ということから始めなければならないでしょう。

そんな、「言葉の選択肢を増やす」ためにおすすめしたいのが、

『できる大人のモノの言い方大全』

という本です。

この本には、「あいさつ」「断り方」「謝り方」「気遣い」など大人が社会生活で遭遇する場面でのよく使われる言い回しが多数収録されています。

また、それぞれの言葉の微妙なニュアンスの違いについても解説してくれているので、通勤時やスキマ時間を利用して普段から読んでおくことで、さまざまな場面で使える実用的な言葉の知識を身につけることができます。

ぜひこの本で大人にふさわしいモノの言い方を身につけて、言葉遣いで後悔しない、デキる人を目指してみてはいかがでしょうか?

「微力ながら」の例文まとめ!よく使われる「微力ながら」+「○○」の表現をチェック

微力ながら 例文

微力ながらの例文①「微力ながら尽力」…「力不足なのは承知ですが、全力で取り組みます」という意味で使う!

「微力ながら尽力」という言葉は、

力不足なのは承知ですが、全力で取り組みます

という意味です。

例文1

○○様のご期待に添える製品を作れるように、弊社も微力ながら尽力いたします。

例文2

学生時代の経験を活かし、御社の発展に微力ながら尽力させていただきます。

微力ながらの例文②「微力ながら応援」…「大した力にはならないかもしれませんが、応援します」という意味で使う!

「微力ながら応援」とは、

大した力にはならないかもしれませんが、応援します

という意味です。

例文1

学生時代に暮らした街を微力ながら応援したいと思い、ふるさと納税をさせていただくことにしました。

例文2

夢を持った若者を微力ながら応援するということで、弊社では大学生のインターンだけではなく、小中学生の職場体験学習も積極的に受け入れております。

微力ながらの例文③「微力ながらお手伝い」…「大した力ではありませんが、お手伝いします」と言う意味で使う!

「微力ながらお手伝い」とは、

大した力ではありませんが、お手伝いします

という意味です。

例文1

お困りのようですので、微力ながらお手伝いさせていただきます。

例文2

社長の理想とする会社の実現を、私も微力ながらお手伝いさせてください。

微力ながらの例文③「微力ながらも」…「わずかな力だけれども」と言う意味で使う!

「微力ながらも」とは、

わずかな力だけれども

という意味です。

例文1

微力ながらも地域の発展に貢献していく所存です。

例文2

退職後は微力ながらも社会に貢献できる活動をしたいと考えております。

微力ながらの例文④「微力ながらお力添え」…「わずかな力ではありますが手助けします」と言う意味で使う!

「微力ながらお力添え」とは、

わずかな力ではありますが手助けします

という意味です。

例文1

新規事業の成功のため、微力ながらお力添えさせていただきます。

例文2

資金繰りに苦労していらっしゃるということでしたら、私にも微力ながらお力添えさせてください。

微力ながらの例文⑤「微力ながら頑張ります」…「力不足ではありますが頑張ります」と言う意味で使う!

「微力ながら頑張ります」とは、

力不足ではありますが頑張ります

という意味です。

例文1

私は別件と並行してのお手伝いとなってしまいますが、微力ながら頑張ります。

例文2

私も微力ながら頑張りますので、よろしくお願いいたします。

微力ながらの例文⑥「微力ながら精一杯」…「わずかな力であってもできる限り」と言う意味で使う!

「微力ながら精一杯」とは、

わずかな力であってもできる限り

という意味です。

例文1

仰せつかったこの役目、微力ながら精一杯務めさせていただきます。

例文2

私も微力ながら精一杯お手伝いさせていただきます。

微力ながらの例文⑦「微力ながらお引き受け」…「力が及ばないことがあるかもしれませんがお引き受けします」と言う意味で使う!

「微力ながらお引き受け」とは、

力が及ばないことがあるかもしれませんがお引き受けします

という意味です。

例文1

本年度PTA会長の役目を微力ながらお引き受けすることとなりました。

例文2

○○社の担当を微力ながらお引き受けいたします。

(小見出し)

微力ながらの例文⑧「微力ながらご協力」…「わずかな力ではありますがご協力します」と言う意味で使う!

「微力ながらご協力」とは、

わずかな力ではありますがご協力します

という意味です。

例文1

先輩が担当なさっている新しいプロジェクトに、私も微力ながらご協力させていただけないでしょうか。

例文2

町おこしの取り組みに微力ながらご協力したいと思い、この地元産野菜を使ったメニューを考案しました。

微力ながらの例文⑨「微力ながらお役に」…「わずかな力ではありますが役に立てるように」と言う意味で使う!

「微力ながらお役に」とは、

わずかな力ではありますが役に立てるように

という意味です。

例文1

微力ながらお役に立てるよう、精一杯がんばります。

例文2

微力ながら困っている方のお役に立ちたいと思い、ボランティアに応募しました。

「微力ながら」の類語や言い換え表現!「微々たる力ではありますが」「及ばずながら」などをチェック!

「微力ながら」の類語や言い換え表現には次のようなものがあります。

・微々たる力ではありますが

・及ばずながら

・僭越ながら(読み:せんえつながら)

・憚りながら

なお、「僭越ながら」「憚りながら」という言葉は、

目上の人に対して

・「私のような者が失礼を承知の上で申し上げますが」

・「出過ぎたことを申し上げますが」

というように、「身分に合わないけれども」という非常に強い謙譲の意味合いが加わった言葉です。

そのため、「微力ながら」以上に使う相手には注意しましょう。

【1分でわかる!】微力ながら(尽力)の意味や使い方と例文、また、類語のまとめ

それでは、最後に「微力ながら」の大切なポイントを復習しておきましょう。

【意味】

・わずかな力ではありますが

・力不足だとは思いますが

【使い方】

・「誰かを助ける」「誰かに協力を申し出る」という場面で、「自分では大したことはできないかもしれませんが」という謙遜の意味を込める

・へりくだった表現なので、目上の人に使うことができる

【例文】

例文1

新規事業の成功のため、微力ながらお力添えさせていただきます。

例文2

微力ながら困っている方のお役に立ちたいと思い、ボランティアに応募しました。

【類語・言い換え表現】

・微々たる力ではありますが

・及ばずながら 等

相手の力になりたいけど「もし迷惑になってしまったらどうしよう」と尻込みしてしまう時があります。

そんな時に「微力ながら」を使えば、「大した力にはなれないかもしれないけど」とワンクッション置くことで、少しだけ気分が楽になるのではないでしょうか。

ぜひ、今回の記事を参考にして、困っている誰かに積極的に声をかけてみてくださいね!

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