ビジネスにおいて、トラブルやミスというのは避けて通れないものです。
そして、万が一トラブルやミスが起こってしまった時には、隠すことなくきちんと対応するのが社会人としてのマナーになります。
そんな時、
「きちんと対応します」という意思を伝えるのに役立つのが、
「真面目な対応」という意味の「真摯な対応」です。
そこで今回はこの「真摯な対応」という言葉について、
・具体的にはどのような場面で使えば良いの?
・目上の人にも使える言葉なの?
という疑問を、言葉の意味の解説や例文とともにお伝えしていきます!
これを読んで、トラブルやミスが起こっても冷静に対処できるようになりましょう!
目次
「真摯な対応」の意味は「真面目で熱心な対応」!
「真摯な対応(しんしなたいおう)」とは、
真面目で熱心な対応
という意味です。
この、「真摯」という言葉の意味を辞書で見てみると、
まじめで熱心なこと。また、そのさま。 「真摯な態度」「真摯に取り組む」
(小学館 デジタル大辞泉)
となっています。
ですので、「真摯な対応」とは「真面目で熱心な対応」という意味になります。
「真摯な対応」の使い方のポイント!
「真摯な対応」という言葉は、次のような場面で使われます。
使われる場面1:トラブルや問題があったとき
使われる場面2:真面目で熱心であることを求められたり、評価するとき
まず1についてですが、商談や契約といった場面で何かトラブルが発生した時や、自分のミスで周りに迷惑をかけてしまった時には、それをしっかり解決して先に進まなければなりません。
そのようなトラブルの解決のために必要なのが「真摯な対応」です。
また、2については、誰かに「真面目に対処してほしい」と期待されたり、「真面目に対応してくれてすばらしい」と評価したりする時には、「真摯な対応」への期待や評価を行います。
「真摯な対応」を使った例文をチェック!
「真摯な対応」を使った例文には、次のようなものがあります。
例文①
接客マナーの改善について、真摯な対応をお願いします。
例文②
この度は、私の不手際に対しての真摯な対応に感謝します。
例文③
先日は真摯な対応をしていただき、ありがとうございました。
例文③
担当者の真摯な対応のおかげで、商品は期日までに納品されることになった。
「真摯な対応」は敬語?目上の人に使う時に知っておきたいポイント!
目上の人に「真摯な対応」を使うのは敬語ではなく失礼になる!?正しい使い方をチェック!
目上の人に「真摯な対応」という言葉を使う時には、
・自分が「真摯な対応」をするという発言だけにする
・目上など相手に「真摯な対応」をしてほしいというのは失礼
ということを覚えておきましょう。
なぜかというと、「真摯な対応」は敬語ではなく、「真摯な対応」=「真面目にやる」という意味です。
なので、目上の人に「真摯な対応をお願いします」と言った場合には、「真面目にやってください」と言っているのと同じことになってしまいます。
先輩・後輩同士で冗談まじりに言うのならともかく、上司に対してこの発言は失礼ですよね。
ただし、「真面目にやる」というのを丁寧に言ったものが「真摯な対応」ですので、
「真摯な対応を心がけます」
「真摯に対応いたします」
「佐藤さんが真摯な対応をしてくれたおかげで交渉が早くまとまりました」
といった具合に、
・自分が「真面目にやります」と宣言する
・第三者の真摯な対応を評価する
という場面で、目上の人に「真摯な対応」を使うようにしましょう。
”目上の人に「真摯な対応」は失礼?”と思った時の解決法
さて、目上の人とのコミュニケーションで必ず必要になるのが敬語ですが、
・なんとなく、「敬語っぽい感じ」がする言い方を使っているだけ
・自分の敬語が正しいのか自信がない
・きちんと敬語を勉強しておきたいけれど、どこから手を付けたらいいのかわからない
という方も多いのではないでしょうか。
そんな敬語をきちんと身につけたい方におすすめしたいのが、
専門学校でブライダル関連やビジネスマナーの講師を務めている鹿島しのぶさんの
『敬語「そのまま使える」ハンドブック: できる人の「この言葉づかい」「この話し方」』
という本です。
この本は、敬語の表現を決まりきった「形」として覚えてしまうことを目的に書かれています。
そのため、長い解説文などは少なめで、とにかく「この時にはこの言葉を使う」というのがわかりやすいことが特徴です。
また、「冠婚葬祭」「挨拶」などの場面別に、「良い敬語」と「悪い敬語」を並べて紹介してくれているので、自分が今までなんとなく使っていた表現が間違っているかどうかもすぐにわかります。
何度も読んで覚えるのもいいですし、会社の机の引き出しに入れておいて困ったときにすぐに敬語を確認するための辞書代わりとして使うのもおすすめです。
・上司ともスムーズにコミュニケーションを取りたい!
・お客様に対して恥ずかしくない対応をしたい!
という方は、ぜひ一度読んでみてくださいね。
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【1分でわかる!】真摯な対応の意味や使い方と例文、また、敬語や目上に使う場合のまとめ
いかがでしたか。
「真摯な対応(しんしなたいおう)」とは、「真面目で熱心な対応」という意味です。
主に使われる場面は、
・何かのトラブルや問題が発生した時
・真面目に対応してくれることを求めたり、真面目な対応を評価したりする時
です。
例文としては
・先日は真摯な対応をしていただき、感謝しています。
・担当者の真摯な対応で、問題はその日のうちに解決することができた。
といった使われ方になります。
なお、「真面目にやる」という言い方を丁寧にしたものが「真摯な対応」ですので、
目上の人に直接「真摯な対応をお願いします」というのは失礼にあたります。
目上の人に「真摯な対応」を使ってもいい状況というのは、
・自分が「真面目にやります」と宣言する時
・自分と話している相手以外の第三者を評価する時
になりますので、覚えておいてくださいね。
ぜひ、今回の記事を参考にして、「真摯な対応」という言葉を使ってみてくださいね。
【今回ご紹介した本はコチラ!】↓
『敬語「そのまま使える」ハンドブック: できる人の「この言葉づかい」「この話し方」 (知的生きかた文庫)』
(鹿島しのぶ 編集 / 三笠書房)
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