言葉の意味や使い方と例文

【1分でわかる】都合がつかないの意味や敬語表現とビジネスメールでの断り方!類語も

社会人にとって、スケジュール管理は誰もが必要となるスキルです。

書類の提出期限を守る、決まった時間までに業務を終えるということの他にも、社内や社外の相手と予定を合わせて打ち合わせ、また、会議をするといった場面もありますよね。

場合によっては、相手に予定が合わないことを理由に断りの連絡を入れたり、予定の組み直しをお願いしなければならないこともあるでしょう。

そんな時に覚えておきたいのが、

「予定の調整ができない」「予算の調達ができない」という意味

「都合がつかない」

という言葉です。

この「都合がつかない」という言葉を使いこなせるようになると、断りの連絡や予定の組み直しのお願いといったちょっと言いにくい内容が、伝えやすくなりますよ。

今回は、この「都合がつかない」の意味や使い方、敬語表現、また、類語や言い換え表現などについてご紹介するとともに、

・メールで断りの連絡をするときのコツ

・「都合がつかない」を使った断りのメールの実例

もお教えします。

ぜひ最後まで読んで、ビジネスの場でのスケジュール管理に役立ててくださいね!

「都合がつかない」の意味は「予定を調整できない」「お金を調達できない」

都合がつかない 意味

「都合がつかない」

・予定を調整できない

・お金を調達できない

という意味です。

少々詳しく説明しますと、この「都合がつかない」

「都合」+「つく」+「ない」

という言葉からできています。

それぞれの意味は、次のようになります。

■都合

やりくりをすること。繰りあわせること。

ア:予定を調整すること。

「なんとか都合をつけて出席しましょう」

イ:金銭を融通すること。

「期日までに資金を都合する」

■つく

ある定まった状態がつくられる。

ア:解決する。まとまる。落着する。

「話がつく」 「勝負がつく」

■ない

動作・作用を打ち消す意を表す。

「悪い本は読まない」

(参考: 小学館デジタル大辞泉)

そのため、この「都合がつかない」という言葉

・予定を調整できない

・お金を調達できない

という意味になります。

「都合がつかない」の使い方!基本の形とお断りや欠席の連絡と使い方の例をわかりやすく!

都合がつかない 使い方

「都合がつかない」の基本の使い方は「予定や予算を理由にした”お断り”」と「相手の予定や予算に言及する」

「都合がつかない」の基本の使い方は、次の2つです。

■「都合がつかない」の基本の使い方①

「お断りの表現」

・予算や予定の調整ができないことを伝える

・欠席の連絡や、予算を理由に何かを断わる文書やメールに使う

■「都合がつかない」の基本の使い方②

「相手の様子を尋ねる表現」

・「予算や予定の調整ができない場合はこうしてほしい」と依頼する

・お互いの予定を合わせる必要がある時に文書やメールで使う

例えば、

・誰かからの誘いを断わる

・商品の購入を断わる

といった場面で、「予定の調整ができない」「予算の調達ができない」といったことを理由に

「都合がつかない」

を使ってお断りすることができます。

また、

・面談などのために会う日時を決める

・商品の購入を勧める

といった時に、

「都合がつかない場合は~」

とすることで、相手に「もし予定や予算の調整ができなかったらこうしてほしい」ということを伝えることができます。

「都合がつかない」の使い方の応用!ビジネス上の欠席の連絡や断りの返信などに使える☆

ビジネスの場でも、「都合がつかない」という言葉

・会合や面談に欠席する

・提案された商品の購入を断わる

といった場面で、メールや文書、電話による返信に使うことができます。

また、自分の都合だけではなく、相手の都合を尋ねる時にも役立つ表現です。

ただし、

ビジネスの場では「都合がつかない」だけだと…

相手に失礼な印象を与えてしまう場合もあります。

それを避けるための言い回しや、相手の気分を損ねない断り方のコツについては、この後ご紹介していきますね。

「都合がつかない」の使い方の例!よく使われる言い回しを覚えよう☆

都合がつかない 使い方 例

「都合がつかない」の使い方の例①「都合がつかないため」「都合がつかないので」は相手に謝る時に使える

「都合がつかない」のよく使われる言い回しである

「都合がつかないため」

「都合がつかないので」

という表現は、

自分の予定や予算の調整ができないときに、相手に謝罪する場面

で使うことができます。

例えば、

・その日は都合がつかないため、申し訳ないのですが欠席とさせていただきます。

・見積もりを出していただいた件ですが、予算の都合がつかないので今回は購入を見送ろうと思います。

というように、予定や予算の調整ができないから、

・申し訳ないけれど断りたいとき

・他の案に変更したいとき

に使える表現です。

「都合がつかない」の使い方の例②「都合がつかないようでしたら」「都合がつかない場合は」=相手に「都合がつかないときにはこうしてほしい」と依頼する時に使える

「都合がつかない」の言い回しには

「都合がつかないようでしたら」

「都合がつかない場合は」

という表現もあります。

これは、

相手に「予定や予算の調整がつかないときにはこうしてほしい」とお願いする場面

で使われます。

例えば、

例文1

ご都合がつかないようでしたら、郵送にてご返信いただいても構いません。

例文2

ご都合がつかない場合は、お手数ですが弊社〇〇課△△までお電話ください。

といった形で使われます。

つまり、

「都合がつかないようでしたら」「都合がつかない場合は」は、

「(相手の)都合がつかないときにはこうしてほしい」というお願いをする

といった場合に使うことができます。

そのため、予定や予算を提案する文書やメール、会話などの場面で役に立つ言い回しです。

「都合がつかない」の敬語表現!「ご都合がつかない」と「都合がつきません」の使い分け方も

「都合がつかない」の敬語表現は、次のようになります。

・相手の都合について触れる

「ご都合がつかない」

・自分の都合について触れる

「都合がつきません」

どちらの場合も、

・「ご都合がつかないようでしたら、お手数ですが当方までご連絡をお願いいたします」

・「大変申し訳ないのですが、その日はあいにく都合がつきません」

というように、他の部分もきちんと敬語表現に置き換えるようにしましょう。

「都合がつかない」を使ったビジネスメールでの断り方まとめ!具体例もチェック!

都合がつかない ビジネスメール 断り方

「都合がつかない」を使った断り方①メールに「断わる理由」「相手への謝罪」「代替案」を加えて丁寧な断り方にする

「都合がつかない」を使ったビジネスメールのほとんどは

「予定の調整」に関するもの

です。

その場合には、「都合がつかない」に加えて

・断わる理由

・相手への謝罪

・代替案(もしくは相手への気遣い)

をきちんと加えると、相手に丁寧な印象を与えることができます。

つまり、ただ「都合がつきません」と言うだけではなく、

例文

「大変申し訳ないのですが、○日は出張の予定が入っておりまして都合がつきません。

つきましては、翌週△日の同じ時間に予定を変更していだだけないでしょうか。」

と書くといいですね。

ちなみに、この例文には以下の3つのポイントが含まれています。

・「なぜ断るのか」をはっきりさせる

・「そちらの提案通りにできなくて申し訳ない」という気持ちを表す言葉を添える

・代わりの案を提案する(「相手に代わりの案を頼む」でもOKです)

このようにすると、相手とのやり取りがスムーズに進みますね。

「都合がつかない」を使った断り方②ビジネスメールの具体例をチェック!

「都合がつかない」を使った予定の変更をお願いするメールの一例を挙げますが、

・自分に使う場合

・相手に使う場合

の両方をチェックしてみてくださいね。

「都合がつかない」を使った断り方の例

——————————————–
件名: ○月◇日の打ち合わせ日時変更のお願い
——————————————–
(本文)

株式会社■■
○△事業部 □□様

いつもお世話になっております。株式会社〇〇の田中です。

ご連絡いただきました打ち合わせの日程ですが、
あいにくその日は出張の予定が入っておりまして都合がつきません。

お忙しいところ誠に申し訳ないのですが、
下記のいずれかの日時に変更をお願いできますでしょうか。

○月□日 13:00~17:00

○月○日 10:00~12:00

○月▽日 15:00~18:00

もし、いずれの日程もご都合がつかないようでしたら、
○月■日以降で□□様のご希望の日時をご連絡いただきたく存じます。

ご迷惑をおかけいたしますが、
何卒よろしくお願い申し上げます。

(署名)

——————————————–

ビジネスメールへの苦手意識をなくす方法とは?

社会人であれば、毎日のようにビジネスメールを書く機会ありますよね。

ただ、ビジネスメールに苦手意識を持っているという方も少なくありません。

・何からどう書き始めればいいのか、緊張してなかなか書き出せない…

・きちんとした文章を書かなければと思って書いていると、長くなってしまって自分でも何が言いたいのかわからない内容になってしまう…

・用件が正しく伝わらず、トラブルになってしまった…

・どうすれば相手に失礼な印象を与えないメールが書けるの?

このように、頻繁に書くものだからこそ不安になってしまう、疑問がわいてきてしまう、という方も多いのではないでしょうか?

そんな方におすすめしたいのが、

『メール文章力の基本 大切だけど、だれも教えてくれない77のルール』

という本です。

この本では、ビジネスメールについて、

「書き方の基本ルール」 と 「文例集」 

がまとめられています。

例えば、「書き方の基本ルール」では、

・メールのレイアウト(改行や罫線の活用)や宛先(CCやBCCの使い分け)

・本文をわかりやすくする(一文を短くする、主体をはっきりさせる)

・伝え方の工夫(謝罪や間違いを指摘するとき、苦情などの「言いにくいこと」を伝える場合に必要なこと)

・添付ファイルのルール

という、誰もがわかっているつもりになっているスキルをわかりやすく解説してくれています。

また、「文例集」では、

・問い合わせ

・お礼

・催促

・日時変更

・報告

といった、ビジネスの場でよく必要になるメールを「ひな形」として掲載してくれています。

なので、文章の内容はもちろんのこと、改行のとり方なども参考にしながら簡単にわかりやすいメールを書くことができます。

「メール文章力の基本 大切だけど、だれも教えてくれない77のルール」は、その作法を一から勉強するとともに、実際の業務で困った時にサッと机から取り出して辞書的に使うこともできる、非常に便利な一冊です。

・メールに対する不安や疑問をなくしたい

・メールにかかっている時間を短縮したい

という方は、ぜひ一度読んでみてくださいね。

「都合がつかない」の類語と言い換え表現!「都合が合わない」「都合が悪い」など

「都合がつかない」の類語・言い換え表現には以下のような言葉があります。

「予定の調整ができない」という意味合い

・日程が合わない

・時間が作れない

・都合が悪い

・都合が合わない

「予算の調整ができない」という意味

・予算的に厳しい

・予算が厳しい

・資金が調達できない

【1分でわかる】都合がつかないの意味や敬語表現とビジネスメールでの断り方、また、類語のまとめ

それでは、最後に「都合がつかない」という言葉の大切なポイントを振り返っておきましょう。

【意味】

・予定を調整できない

・お金を調達できない

【敬語表現】

・ご都合がつかない(相手向け)

・都合がつきません(自分向け)

【ビジネスメールでの断り方】

「都合がつかない」+「断わる理由」+「相手への謝罪」+「代替案」の形をとる

例文

大変申し訳ないのですが、○日は出張の予定が入っておりまして都合がつきません。つきましては、翌週△日の同じ時間に予定を変更していだだけないでしょうか。

【類語・言い換え表現】

■予定について

・都合が悪い

・都合が合わない

■お金について

・予算的に厳しい

・資金が調達できない

予定の調整をすることや、相手に対して断りの連絡を入れることは、ビジネスにつきものです。

そんな時には、この記事の内容を思い出して、「都合がつかない」という言葉を活用してみてくださいね!

【今回ご紹介した本はコチラ!】↓

『メール文章力の基本 大切だけど、だれも教えてくれない77のルール』

(藤田英時 著 / 日本実業出版社)

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